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2023年度大会

​応募概要

​本コンペティションの趣旨
 金沢市は学術文化都市として発展してきました。学生がまちなかに集い、市民と交流する姿は、「学生のまち・金沢」のにぎわいと活力の象徴となっています。学都金沢としての伝統と誇りを継承発展させるために、平成22年に全国に先駆けて、「金沢市における学生のまちの推進に関する条例」を制定し、「学生のまち・金沢」を全国に発信しています。  
 金沢のまちは、時代の重層した歴史的空間をその都市構造とともによく残しています。その個性的な空間を舞台に、固有の文化・芸術が育まれてきました。歴史的なまちなみと人々の暮らしや文化が積極的にまちづくりに生かされています。  
 本コンペティションは、「学生のまち・金沢」「歴史都市・金沢」に全国の学生が集い、歴史的な空間との対話を通して、学び合い競い合うことで、新しい価値が生まれる学びの場をつくろうとするものです。  

テーマ

​テーマは、歴史的空間の再編です。(金沢だけにとどまらず全国を対象とします) 応募にあたり、歴史的空間をどのように解釈して再編集したかを明確に表現してください。

応募資格

​大学、大学院、短大、高等専門学校、専門学校に所属する学生等が対象です。ただし、過去1年以内に大学等に在籍していた方も、学生時代に設計した作品で応募することができます。過去、本コンペやほかのコンペに出展したことのある作品での応募も可能です。複数の学生による共同提案も可能です。

キーワード

再編のキーワードとして、下記を参考にしてください。

「歴史文化遺産(建築、まちなみ、景観)」「無形文化遺産(祭り、芸能、人)」「近代産業遺産」

「農業遺産(里山、里海)」「ものづくり」「民芸・工芸」「エコロジー」「サスティナビリティ」

「リージョナリズム」「リノベーション」「コンバージョン」「ノスタルジー」「系譜学」など

表彰

グランプリ 30万円

​準グランプリ 15万円  /  第3位 5万円

​最優秀SNOU賞・プレゼン賞・模型賞・パース賞

​審査員

二次審査員

一次審査員

うおや しげのり

魚谷 繁礼

魚谷繁礼建築研究所代表

京都工芸繊維大学特任教授

つかもと よしはる

塚本 由晴

東京工業大学大学院教授/

アトリエ・ワン

なかがわ えりか

中川 エリカ

中川エリカ建築設計事務所代表

みやした ともひろ

宮下 智裕

金沢工業大学教授

やすい あきひろ

安居 昭博

Circular Initiatives&Partners代表

​まつだ たつ

松田 達

静岡文化芸術大学准教授/

松田達建築設計事務所

​くまざわ えいじ

熊澤 栄二

石川工業高等専門学校教授

​やまざき みきひろ

山崎 幹泰

金沢工業大学教授

​こづ せいいち

小津 誠一

建築家/E.N.N.代表

​よしむら としひろ

吉村 寿博

吉村寿博建築設計事務所代表

​にしもと こうき

西本 耕喜

金沢美術工芸大学准教授

りんの ​のりこ

林野 紀子

りんの設計一級建築士事務所

​むらかじ しょうこ

村梶 招子

ハルナツアーキ代表

​受賞作品

グランプリ
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東京浸透水域-根となる擁壁の更新と幹となる建築の更新
KSGP23051
工学院大学大学院 馬場 琉斗
東京に浸透水域をつくる。現代の建築、土木は上層のコンテクストしか考えられていない。
大地に蓋をしてる擁壁、建築を更新することで、土木の寿命、大地への荒廃した関係、緑地の減少など土木の
転換期である現在に新しい風景を見せることはできないか。必要不可欠な土木インフラとの共生作法である。
準グランプリ
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清澄アーカイブス
ー築 95 年 の RC 造長屋『旧東京市店舗向住宅』 の 変 遷 の 先 に 考 え る 、
250m の 「未完建築」 で 応 答 す る ノスタルジー
KSGP23115
芝浦工業大学 半田 洋久
住人の建築に対する能動的な応答を価値として継承し、街の遺産として地域に開放する。
個人の記憶の集積としての建築を街に開きながら、その変遷と地続きになって再編されるこの建築は集合的な
記憶の母体となる。これは、街と、人と、建築と、設計者の自分が自らの世界をアーカイブしていく所作である。
3位
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村のおもかげ 燐火ゆらめく
ー光によるヘドロ浄化と水没村再編の提案ー
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広島大学 谷 卓思
苫田ダム構想から42 年。村人の暮らしや文化は暗闇に包まれた。私たちの作ってきた建築は、
ときに見えていたものを見えなくし、大切な何かを忘れさせる。この作品は、巨大な堤体を取ったり、湖水を
抜いたりするわけではないが、忘れていた大切な何かを見せてくれる。そんな再編の形を私たちは目指した。
​特別賞結果
最優秀SNOU賞
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日吉台地下壕博物館
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日本大学大学院 楊井 愛唯
戦後78年が経過し、戦争の記憶の風化がすすむ。慶応大学日吉キャンパスの地下にある戦争遺跡、
日吉台地下壕を保存・改修し、空間を歩くことで戦争を追体験できる戦争博物館。太平洋戦争期の年表を
もとに時間軸を設定し、当時の人々の証言や記録から抽出した21の感情を空間体験から辿っていく。
選定理由
地下壕を戦争を追体験させる博物館として再編した作品です。
空間体験で戦争を体験させるために長い通路状の空間を太平洋戦争時代の5つの時期に分け
特徴を変化させるといった手法を評価し、選定させていただきました。
SNOU模型賞
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記憶蘇生、水都バンコク復活
- タイ国鉄フアランポーン駅コンバージョン計画 -
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工学院大学大学院 東條 巧巳
1916 年開業のバンコクの玄関口、フアランポーン駅が今年廃止される。廃止となる駅がどのように継承されるべきか。都市の拠点であり続けるため、交通インフラの役割を終えた駅に生活インフラの下水処理機能を挿入し、水の拠点へ。また100 年後には新たな問題を解決する拠点へ生まれ変わるだろう。
SNOUパース賞
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Re:Connect
- 吾妻橋における観光と橋をつなぐ多機能橋梁空間の提案
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日本大学 浅井 駿来
隅田川に架かる吾妻橋は、初代架橋から約250年が経過した。現在の3代目吾妻橋は、架橋から90年を超え、
頻繁に維持修繕を繰り返している。本提案では現在のシンボルである3代目吾妻橋を残しながら、
維持管理の際に使用する常設足場や観光拠点となる新たな橋を挿入し、歴史的空間を再編する。
SNOUプレゼン賞
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村のおもかげ 燐火ゆらめく
ー光によるヘドロ浄化と水没村再編の提案ー
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広島大学 谷 卓思
苫田ダム構想から42 年。村人の暮らしや文化は暗闇に包まれた。私たちの作ってきた建築は、
ときに見えていたものを見えなくし、大切な何かを忘れさせる。この作品は、巨大な堤体を取ったり、
湖水を抜いたりするわけではないが、忘れていた大切な何かを見せてくれる。そんな再編の形を私たちは目指した。
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